【玄米の効能】

玄米には、栄養成分が豊富に含まれています。まずは(精)白米との栄養素の比較を見てみましょう。

※日本食品標準成分表2020版(八訂)を参考に作成
※可食部100gあたり、炊飯前の数値を使用

収穫後、茶色いもみ殻を除いたのが玄米です。
「胚芽(はいが)」「ぬか」(果皮・種皮など)「胚乳(はいにゅう)」の構造でできています。
胚芽・ヌカにはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれており、栄養たっぷりです。

①糖の代謝をサポートするビタミンB1
ビタミンB1は、糖を分解してエネルギーにするときに必要な栄養素です。
そのため糖質をよく摂る人や、運動によりエネルギー代謝が多い人は、ビタミンB1の必要量が増えます。

➁アミノ酸の働きをサポートするビタミンB6
ビタミンB6は体内でアミノ酸の働きをサポートし、主にタンパク質の分解を助ける働きがあります。
そのためタンパク質をたくさん摂取する人は、ビタミンB6の必要量も多くなります。
さらにビタミンB6は免疫機能の維持、皮膚の抵抗力の増進、血液中のヘモグロビン(※)の合成など、様々な働きをサポートしています。
※ヘモグロビンは赤血球に含まれる酸素の運搬係です。

③骨や歯を作るマグネシウム
マグネシウムはミネラルの一種で、カルシウムなどと共に骨や歯を作ったり、体内で様々な代謝をサポートする働きがあります。
不足すると骨粗しょう症や心疾患や高血圧などを引き起こしたり、精神障害の症状が現れることも。

④貧血を予防する鉄分
鉄分は血液内で赤血球の一部となり、全身に酸素を届ける働きがあります。

⑤お通じ改善効果のある食物繊維
不溶性食物繊維には、水分を吸収して便のカサを増やす働きがあります。さらには、有害物質を吸着して便と一緒に排出し腸内をきれいにしてくれる効果も。

⑥GABA
γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語です。
私たちの体内に普段から存在しているアミノ酸のひとつで、様々な動物や植物にも含まれています。
GABAは、特に脳や脊髄で精神を安定させる抑制性の神経伝達物質で、交感神経の働きを抑制して、興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質を整えたり
する効果があり、いわば車のブレーキの様な働きを担っています。抑制性の神経伝達物質は、脳の神経細胞の約30%を占めており、脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めてくれます。

【発芽玄米の炊き方】

①ボールにお米を測り取り、水で研ぐ。

②1時間そのままつける。

③水気を切り、袋に入れ冷蔵庫で48時間寝かせる。
(実際に発芽はしていなくても、内部で発芽の用意ができています)

④お米の1.2倍程度の水で炊く。

⑤炊き上がったら混ぜる。